犬の嘔吐の原因
犬が嘔吐を起こす原因は様々です。
人間が食べる味の濃い食物や脂っこい食物は、犬にとっては刺激が強いため、胃腸がむかついたり、胃粘膜を傷付けて胃炎や胃潰瘍を引き起こす恐れがあります。
胃の粘膜は強力な胃酸から内壁を守っているのですが、何らかの原因でこの胃粘膜に傷が付くと、強力な胃酸によって胃の内壁が炎症を起こし、胃炎や胃潰瘍を引き起こします。
このような症状は、犬の食物以外にもストレスが引き金となる場合もあります。
また、あまり咀嚼をせず急いで多くの食物を食べ、水を飲んだ直後に激しい運動をすると、大きく膨らんだ胃が回転する胃捻転や胃拡張を起こす事があります。
ロープやボール、おもちゃや小石などの異物を飲み込んだ場合には、急に元気が無くなり嘔吐や吐き気が続く場合があります。
飼い主が留守中に誤って飲み込んだりしないよう、収納場所には十分注意が必要です。
食物に付着したカビや雑菌、生肉に付着した寄生虫や細菌は、胃腸で急激に増殖して、毒素を生産しますので、激しい嘔吐や下痢の症状を繰り返すようになります。
特に子犬や老犬は免疫力が安定していませんので、食事の衛生管理は十分注意してあげましょう。